家族や大切な人が亡くなった際には、様々な相続手続きを行う必要があります。
相続手続きは内容が難しいものが多いことから後回しにされがちですが、相続手続きを怠った場合はトラブルが発生する可能性があります。
今回は、遺産相続の流れや相続手続きを専門家に依頼する際の注意点について解説します。

 

□遺産相続は何から始めるべき？

まず、被相続人の預金、保険のような契約状況の確認をしましょう。
被相続人自身の名義で契約をしている銀行、保険会社、証券会社といった契約状況の確認をする必要があります。
それぞれの会社に連絡を取り、契約者が死亡したことを知らせなければなりません。
各会社に連絡を取ることで、相続に必要な書類の案内を受けられます。

銀行は、死亡が確認されると口座が凍結してしまうため、葬儀費用のような必要な金額は引き出しておくようにしましょう。

次に、相続人と相続財産の把握、遺言書の確認を行いましょう。
遺産分割の契約書の有効性に関わるので、誰が相続人にあたるのかを確定しておく必要があります。
被相続人の戸籍謄本、もしくは除籍謄本、改製原戸籍が確定までに必要になるため準備しておきましょう。
相続人の把握と同時に、遺言書があるかどうかも確認する必要があります。

遺言書がある場合は、それをもとにその後の手続きが行われるので、被相続人がどこかに保管していないか、親族や知人が受け取っていないかを必ず確認してください。
公証人が作成する公証遺言書は、公証役場で確認できます。

また、相続財産について把握することも重要です。
プラスの財産、マイナスの財産、みなし財産と様々ですが、財産目録を作成して、遺産分割協議で相続の可否を決定しましょう。

そして最後に、相続の手続きを行いましょう。
相続財産ごとに名義変更や登記手続きを行う必要があります。

相続手続きは、準備するものが多く、内容も難しい場合があります。
相続手続きを行う際は、計画的に行いましょう。

 

□専門家に依頼する際の注意点とは

1つ目は、相談内容によって対応できる専門家が異なる点に注意しましょう。
相続手続きを依頼する際は、税理士や弁護士に依頼するのがおすすめです。
相続人同士で争いがない場合は税理士に依頼し、争いが発生する可能性がある場合は弁護士に依頼してください。
専門家に依頼する際は、慎重に選ぶようにしましょう。

2つ目は、税理士と弁護士を見極める必要があることです。
各専門家がワンストップで連携できているか、相続業務という専門的分野の知識や経験が豊富か、及び依頼した際の料金は良心的か、組織としての規模が十分にあるかを確認しましょう。

 

□まとめ

この記事では、遺産相続の流れや専門家に依頼する際の注意点について解説しました。
相続手続きは、難しい内容のものが多く、トラブルを防ぐためにも専門家に依頼することがおすすめです。
不動産の相続でお困りの際は、当社までお気軽にご相談ください。