空き家の水道はほとんど使用することがないため、水道トラブルが起きていても発見が遅れる傾向にあります。
主なトラブルは凍結や破裂、漏水などですが、ポイントを押さえれば防止可能です。
そこで今回は、空き家の水道管に生じる水道トラブルと、空き家の水道トラブルを防ぐためのポイントについて紹介します。

 

□空き家の水道管に生じるトラブルとは？

空き家の水道トラブルを防ぐためにも、まずはどのようなトラブルが起こるのか把握しておく必要があります。
ここでは、3つのトラブルを紹介するので覚えていただけると幸いです。

1つ目は、凍結です。
特に、冬期に見られるトラブルとなります。
水道管が凍結してしまうと、中の水が膨張して水道管が破裂する危険性があります。
破裂とまではいかなくても、水道管自体の膨張を引き起こすため水道管の劣化につながります。

また、凍結を繰り返すたびに、水道管の膨張と収縮が繰り返されるので、やがて亀裂が入り漏水の原因にもなります。
水道管が凍結しやすいのは気温が氷点下のときになるので、屋外の水道管を布で包むか、初めから水抜き栓を閉めておくと良いでしょう。

2つ目は、破裂です。
水道管が劣化することにより破裂してしまうことがあります。
破裂する箇所によっては、空き家自体を壊すことにつながる可能性があり、修繕するには膨大な費用が必要になります。
また、何の前触れもなく破裂するケースもあるので、非常に厄介と言えます。

近年使用されている塩化ビニール管は錆びず、高い耐久性を有していますが、鉄管の場合は経年劣化で錆びていくので強い水圧をかけないように気を付けましょう。

3つ目は、漏水です。
水道管の劣化や凍結などが漏水の原因となります。
漏水が起こると、水圧が弱かったり、水が出てこなかったりして水道が使用できなくなります。
漏水が発生しているときは、普段よりも水道メーターが進むので、いつもより10以上水道使用量が違う場合は漏水を疑うようにしましょう。

 

□空き家における漏水を防ぐためのポイント

空き家を管理していこうとお考えの方は、水道契約を維持して定期的にメンテナンスを行うことが大切です。
月に1回は空き家を訪れ通水作業を行うようにしましょう。

一方で、空き家を解体予定だという方は、水道の契約は停止すると良いでしょう。
水栓を閉め、そもそも水道を使用しないことで、凍結や破裂を防止します。

 

□まとめ

今回は、空き家の水道管に生じる水道トラブルと、空き家における漏水を防ぐためのポイントについて紹介しました。
空き家の水道では、凍結や破裂、漏水といったトラブルが発生します。
空き家を維持しないのであれば、契約を解約し水栓を閉めるようにしましょう。