空き家といえど、手を入れず放置しておくにはリスクもデメリットも多く掃除が必須です。
手入れされない住宅の傷みは早いですし、放っておけば空き巣に入られる可能性も高まります。

売るにしてもそれまで綺麗な状態を維持し続けなければ売値が下がってしまい、結果的に損した気持ちになる可能性も高いでしょう。
そんな空き家の掃除方法について簡単に説明いたします。

 

□使わない空き家でも掃除をしましょう！

まずは使わない空き家を掃除するメリットについてご説明します。

 

＊湿気がこもることを防げる

空き家は長期間放置されると湿気がこもっていき、家具や建材などに甚大なダメージが及びます。
そのため、使っていない空き家であっても定期的に換気する必要があります。
建物の老朽化を防ぐためには、湿気がこもらないよう管理することは必須でしょう。

 

＊トラブルの重症化が防げる

定期的に掃除するため空き家に足を向ければ、住宅に発生したわずかなトラブル、あるいはトラブルになりかけている点を見つけられるでしょう。
早期発見、早期修繕は空き家を長持ちさせるための大切なポイント。
まめに掃除すればするほど、細かなトラブルも見つけやすいことでしょう。

 

＊法的措置による罰則を防げる

社会問題化した空き家問題への対策として、2015年から適切に管理していない空き家に対し改善や強制執行の実施、最悪の場合には科料を科せるよう法律が変化しました。
こういった罰則回避のためにも、適切な空き家管理は重要です。

 

□空き家の掃除方法は？

簡単にふたつ、ご説明します。

1.自宅と同じ掃除

通常の家と同じように、床や壁などを一通り掃き掃除、拭き掃除をし、汚れが溜まらないようにしてください。
特に汚れが溜まりやすい水回りは徹底した掃除が重要で、カビは生えていることを見逃すとあっという間に広がり、落ちなくなってしまいます。
キッチンのシンクや便器、浴槽、洗面所など水回りは隅々まで徹底して綺麗にしましょう。

2.風を通し換気する

空き家は防犯のため閉め切ったままにしがちですから、掃除の際には換気を欠かさず行いましょう。
部屋の対角線に風の通り道を作ると部屋全体の空気が入れ替わります。

 

□まとめ

空き家を掃除するとなるとものすごく埃っぽい大掃除のようなイメージを持ちがちかと思いますが、定期的な掃除で適切な管理をしていれば「行くたび大掃除」ほどの惨事にはなりません。

「使わない空き家だから」「面倒だから」といわず定期的に手を入れれば、比較的長く現状を維持し続けられます。
適切な掃除と管理を心がけ、綺麗な状態の空き家を保っていきましょう。