空き家の放置はさまざまなリスクにつながるということを聞いたことがある人もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかしながら、その管理やメンテナンス方法についてはあまり知られていません。
そこで今回は、空き家を放置することで生じる問題とメンテナンス方法についてご紹介します。

□空き家を放置することで生じる問題

＊価値の下落

空き家の放置が建物自体の価値を下げるリスクにつながることがあります。
空き家の放置はフローリングのひび割れや畳の腐食、白アリの発生、電気設備の故障による火災発生を招
いてしまうかもしれません。
これらを防ぐためには、定期的な点検が必要です。

＊所有者責任

空き家の所有者には所有者責任が課されているため、その建物に関係する事故で、建物に問題があった場合には、自己に過失がなくても責任を負う必要があります。
このような責任を問われないためにも、他人に危害を加えないためにも、適切な管理を心掛ける必要があります。

＊特定空き家に指定

「特定空き家」とは空き家法によって指定される危険な空き家のことです。
特定空き家に指定されると、最終的には強制的な取り壊しが行われる場合があります。
取り壊し費用は所有者が支払う必要があり、それが支払えない場合には土地が売却される場合もあります。

□注意しておくべき箇所のメンテナンス方法

空き家の放置は最悪の場合、財産の差し押さえにつながるかもしれないことを紹介してきました。
ここからは、注意しておくべき場所のメンテナンス方法についてご紹介します。

給排水管の適切な管理方法は、こまめに水道を使用することです。
水を出すことで錆の除去や劣化の防止につながります。
高圧洗浄を行い、配管内の汚れやゴミを除去することも効果的です。

害虫駆除の効果的な方法は、こまめな掃除です。
ゴキブリにとどまらず、ネズミや白アリが発生してしまい、それらが空き家の劣化速度を急速に速めます。
これらに対処するためには、忌避剤の使用や防蟻処理などの害虫対策が効果的です。

カビやほこりに関してもこまめな掃除や換気が効果的です。
カビやほこりが発生して溜まる最も大きな要因は、換気がされていないことです。
そのため、最低でも一ヶ月に一回ほどは掃除と換気を行うことを心がけましょう。

□まとめ

今回は、空き家を放置することで生じる問題とメンテナンス方法について紹介しました。
空き家の放置は価値の下落や、所有者責任が問われるなどさまざまなデメリットをもたらしてしまいます。
そのため、適切な管理やメンテナンスを心がけましょう。