不法侵入者は入るのが簡単そうな建物を狙います。
そのため、空き家などは狙い目となり、不法侵入によってさまざまな被害を受けてしまうかもしれません。
そこで今回は、空き家が不法侵入される理由とそれによる被害についてご紹介します。

□空き家が不法侵入されるのはなぜか

不法侵入と言えば、勝手に他人の家に上がり込んだり、立ち入り禁止の場所に入ったりすることを指していると理解している方が多いのではないでしょうか。
不法侵入とは不法侵入罪といった罪はなく、住居侵入罪や建造物侵入罪に当たり、正当な理由がないのに、人の住居もしくは人が看守する邸宅、建造物もしくは艦船に侵入した者を罰する犯罪に当てはまります。

この不法侵入のターゲットにされやすいのが空き家になります。
空き家は人の出入りが少なく、持ち主が様子を見に来ることがなければ、勝手に入り込んで居座ったとしても見つかる恐れがないからです。

特に庭の雑草が伸び放題になっていたり、窓ガラスが割れていたりなど、放置された空き家だと判断されてしまうと、不法侵入のターゲットにされやすくなってしまいます。

□不法侵入による被害

空き家が不法侵入されてしまう理由と不法侵入されやすい空き家について紹介しました。
ここからは不法侵入されることによってどのような被害を受ける可能性があるのかについてご紹介します。

＊住み着き

持ち主の許可なく、その空き家に置かれていた家財道具や電気・水道が使用されたり、内装や設備を壊されたり、生活ごみが放置されることによって虫やネズミが発生したりする可能性があります。
不法侵入者が空き家に住みついてしまうと、その空き家を使用したいと思った際や売却しようとした際の障害になり、もし不法侵入者と鉢合わせてしまうと暴行を受ける可能性もあるため、とても危険です。

＊火災

不法侵入者のタバコの不始末や放火による火災の恐れもあります。
使用していなかった空き家であったとしても、焼け跡の片付けや撤去には費用がかかり、もし近隣の方への被害が生じれば損害賠償を請求される可能性もあります。
空き家の所有者はその賠償を果たす責任を持っているのです。

＊犯罪拠点として利用

振り込め詐欺グループの拠点や不正購入した商品受け取りの場所など犯罪拠点として使われる可能性があります。
このような使われ方をしてうわさが広まってしまうと、その後売却したくても売却価格を下げなければならないということが起こってしまいます。

□まとめ

今回は、空き家が不法侵入される理由とそれによる被害について紹介しました。
放置されている空き家は不法侵入の対象になりやすく、不法侵入されてしまうとさまざまな被害を受けます。
そのため、空き家の管理やメンテナンスをしっかりとすることが大切です。